リアセクションはほとんどFW07のままです。エキパイなど明かに違う部分はキットにパーツがついています。あとはホースやメッシュでちょっとだけ味付けした程度です。実車の写真をみると(当然ながら)全然違うのですが、ま、いいでしょう。
エナージェンシーのプルリングはFW07のを流用してます。
ちなみにサイドポッド内にもメッシュを貼っています。(キットにはラジエターパーツは無い)
あとはメタルックでウィングリップを付けました。
このクルマ「走るサツマイモ」と当時呼ばれてましたが、通算2勝を挙げているので、かなり素性のいいクルマでした。もっとも当時、新進気鋭のアルボレートの腕によるところも大きかったのでしょうが。
昔、タミヤのFW11を芯にしてスクラッチしようとしたこともありましたが、こんなのがキットででるんだから、いい時代です。(しかしファクトリーT'sはどーして私のアタマの中を見たかのような車種ばっかり出すのか?)
カラーリングはいわゆる「ベネトングリーン」と黒です。両方ともモデラーズの缶スプレーです。ノーズ先端はアルボレート車なので黄色になってます。(D・サリバンは赤)
このクルマの場合はいろんな意味でドライバーが必須なのでちょうど目についたタミヤのBT50からもってきました。ヘルメットデカールはついてないので塗装です。(この当時のアルボレートはスポンサー少ないので楽(笑))。
ところで、このクルマ私の目にはカッコよく映っているのですが、一般的にはどう見えるのでしょうか?
【実車解説】
81年にタイレルがデビューさせた011は当時のトレンドであったウィングカーであった。当時スポンサーがほとんど無いままシーズンを過ごしたタイレルは81年にE・チーバーにより、10ポイントでコンストラクター8位に終わるが、翌82年に新鋭M・アルボレートの手で最終戦での奇跡の優勝を含め25ポイントをあげ6位に返り咲く。続く83年からはフラットボトム規定が採用されたが資金難のタイレルはシーズン中盤まで011を規定に合わせて改造して使用した。この年は前年の活躍からメインスポンサーにベネトンがついたこともあり活躍が期待された。
しかし時代はターボ主流になりつつあり、DFVで2年落ちのマシンでは苦戦は免れ得なかった。しかし第7戦デトロイトの市街地コースでアルボレートが見事なドライビングを見せ優勝するという快挙を成し遂げた。(これが3リッターNAのF1の最後の優勝となる)
【モデル解説】
ファクトリーT'sの1/20トランスキットです。素体は定番タミヤノウィリアムズFW07です。(お役立ちキットの代表ですね)
トランスキット自体はメインモノコックとフロントウィングがレジンキャスト、リアウィングとサスアーム類がメタルで抜かれています。車種としてはかなりマイナーなものなので、店で売ってるのを見た時は目玉とび出しモノでした。(即ゲットでした)
スタイル自体がかなりシンプルなので製作は特に困難はありませんでした。注意するのはアンダートレイが肉厚なのでリアセクションをよく仮組みしないと4輪接地に失敗します。あと、ウィング翼端がメタルで分厚いのでプラ板に変更しました。
作者:めが
タイレル011(83年)