コックピットから前方。
フロントウィングとカウルの間が結構あることがわかります。
コクピット内部のディティールはかなり簡略化されています。
あんまし見栄えのしないリアアクスル部分。
リアウィングマウントが独特だけど、よく見えませんね。
あとはメッキの荒さがよくわkってしまっています。(笑)
今回もくらべてみよう
こんなにデカイ。
もちろんT5の大きさにはサイドウィングの面積を極力大きくとる、というウィングカーの命題がありましたから当然なのですが、わずが4年のあいだでこれだけ大型化するってのもすごいですな。
(この2台、エンジンも基本的には同じです)

コクピットがものすごく前進しているのもわかりますね。(T5ではサイドウィング下面の形状の自由度を高めるために燃料タンクがコクピット後ろに集約されました。T2はコクピット両サイドに燃料タンクがあります。ラウダがクラッシュ時に火災を起こしたのはそのレイアウトにも一因があるのかもしれません)

そういえば両車ともゼッケン「1」ですね。

例によってタミヤの広告っぽい写真。(^^)
T2とT5です。T5はかなり大柄なクルマなので奥にあるにも関わらず同じ大きさにみえますな。
で、どんだけデカイかといいますと・・・

カウルは開けれない(固定した。だって固定用のネジを受ける厚みがカウルに無いんだもん)のでメカ部はこれだけ。
キゾーストパイプが細すぎ。
タイヤとシートベルトは言うまでもなくタミヤの312TとT4が犠牲になっています。(そろそろストックが心配)
あ、キット付属のデカールにはゼッケン11や12、ビルヌーブのネームも付いてましたが、どうせいって言うの?(ちなみに77年型(エアインテークが小さい)は発売されていない)
デカールはエッチングパーツとセットだったので、翼端板などはそれを使っています。翼端板の裏側は塗装していません。(エッチングの地です)

312シリーズのアイデンティティである巨大なフロントウィングが魅力的なフロントビューですね。近年のF-1マシンが失ってしまった魅力があります。
全体の大きさはかなりこんなP苦とで12気筒マシンとは思えないくらいの小ささです。同年代のクルマの中でも小さい部類に入ると思います。きっと操縦性はよかったんでしょうね。

全体的なイメージは悪く無いんですが、一点イメージと異なる点がひとつ。「ヅロントウィングのマウントが高くないか?」でも写真見ると結構高いのでこんなもんかという気もします。もしかするとフロントウィングの肉厚が厚くて高く見えるのかもしれません。
メッキの具合は「プロター調」です。察してください。(泣)


カラーリングはオーソドックスにモデラーズのフェラーリレッド。ホワイトは同スーパーホワイト、クリアーはいつものように同スーパークリア。
デカールはキットのが意外と悪く、印刷がずれていたりしたので、最近発売されたハクリデカールを使用しました。
ハクリデカールは初めてでしたが、下地隠ぺい力もそこそこで得に問題はありませんでした。ただ、糊がかなり強力なので位置決めには注意が必要でした。(クリアも問題ありませんでした)

312Tの野暮ったさがとれて非常にスマートで速そうな印象のクルマではっきり言ってカッコいい。
が、キットは最悪。
例の「使えない樹脂パーツ」てんこもりなうえに省略されたディティール・・・しかも値段高いし・・・もういや。(といいつつ作るオレって)

とにかくボディは金型の段差がひどく、見た瞬間「わざとやってんのか、あんたら?」ってツッコミが入りました。
「15年前のガレージキットレベル」とでも考えていただければいいかと。(素人さんが見たらモールドだと思うぐらいの段差)
分割が違うのでタミヤの312Tから流用することはできませんでした。ってーかタミヤの312Tを改造してT2にする方が楽か?



【実車解説】
76年型のフェラーリ。基本的には312Tのマイナーチェンジ。大きい差はレギュレーションで禁止されたハイインダクションポッドが無くなりコクピット前方にエアインテークを増設され、リアウィング形状も変更された。76年第5戦ベルギーGPよりニキ・ラウダクレイ・レガッツォーニが使用。(デビューで1−2フィニッシュ、続くモナコもラウダが連勝した)
T2はその後も上位入賞を果たし、ラウダの
2年連続チャンピオンも確実かと思われたが、第10戦ドイツでラウダが大クラッシュを起こしチャンピオンシップはジェームス・ハントの手に渡ることになる。
とはいえ、ポイント差はわずかに1ポイントであり、コンストラクターズは9ポイント差で
チャンピオンを獲得していることからもT2は速さと信頼性を確保したクルマであったと言える。T2は翌77年もマイナーチェンジのみダブルタイトルを獲得し、その優秀性を示した。
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【モデル解説】
プロターの1/12ですな、あいかわらず
76年型のエアインテークの大きいタイプです。キットの基本構成は312Tとおそらく同じ。(その後エンジンはT5まで使いまわしされる)
すっかりタミヤの312Tと同じパーツ構成かと思っていたら、これが全く違って、あまつさえ
サイドポッド内部は再現されていないというトンデモキットです。従ってトップカウルは着脱可能でもサイドカウルは外せません。(1/12なのに・・・)
はっきり言って
「作りにくい」。今までのプロターキットでも最悪かも。パーツは合わない、歪んでる、ガイドピンなどは無い・・・ん?いつものことか。
あ、やっぱり
タイヤは使えません。(笑)


作者:めが

フェラーリ312T2(76年)