ファンネルネットももちろんタミヤ製。タミヤのは最初からこの形状にプレスされているので楽ちん。プロターのは「ペン軸でギュッとしなさい」という指定です。(できなくはないけどさ)
もちろんタミヤのシートベルトです。(プロターのは「布を自分で縫え」という指定です。(できるかぁ!))
カラーリングは定番モデラーズのフェラーリレッドです。
ドライバーはシェクターにしました。たぶん世間的には珍しいのではないかと。(ゼッケン1ですしね)
いちおうカウル内部の写真も載せときます。いろいろとタミヤのパーツが使われています。チューブのサイズが太めなのでちょっとごちゃついてますね。ちなみにイグナイターコードの先にはちゃんとプラグのパーツがありました。(そんなところは凝ってるプロター(^^))
ボディカウル止めのネジは外れているのはご愛嬌です。
「駄馬」といわれるT5ですが、ルックス的にはT4よりもカッコイイです。完成してみると全体がすごくフラットで長いのに驚かされました。(記憶では「T4のマイナーチェンジ」と思っていたので)
キットはT4のパーツを流用しているので(都合のいいことに)タミヤのT4のパーツが流用できるので非常に助かります。(笑)基本的にT5との差異は再現されているのですが、フロントサスペンションのアッパーアームがT4のままパイプ組みあわせトラス形状のままになっています。T5は鋼板溶接構造なのでポリパテ(モリモリ)を使って修正してあります。
デカールはそのままではとてもボディに転写などできないので、クリアデカールにすべて転写させてから切り抜いて使用しました。水につけた時にはがれるかと心配したのですが、なんとか無事に使えました。プロターのキットは色々つくりましたが、ドライデカールが入っていたのはこれが初めてです。
ちなみにボディサイドの白い部分もデカールですので、発色は良好でした。
【実車解説】
80年型のフェラーリ。前年チャンピオンを獲ったT4の進化版として登場した。モノコックの幅とエンジンの幅を縮めサイドウィングの面積を広げるとともにボディ形状もフラットになり、エアロダイナミクスの向上を図った。
しかし、シーズンが始まるとライバルの進化についていけず、成績はまったく振るわなかった。結果的に5位3回、6位2回の計8ポイントのコンストラクター10位という散々な成績におわった。あまつさえカナダGPでは前年チャンピオンのシェクターが予選落ちまで経験している。
トラブルは幅を50mm詰めた新エンジンから、タイヤとのマッチング、全体的なダウンフォース不足と「これで速いわけがない」という程であった。事実このクルマを最後にフェラーリはウィングカーに向かない伝統の水平対向エンジンを捨てV型ターボを使うことになる。
【モデル解説】
プロターの1/12です。プラモとしては唯一のキットです。フェラーリ史上指折りの駄馬だっただけにモデル化のニーズも少なかったのだと思いますね。
キットは「プロター標準」の内容でおそらくは前作312T4を元にT5用にするパーツのみを追加した形です。イメージ的にT4と似てますが、実は全然違うボディ形状で、T4よりシャープでフラットさらにロングなスタイルです。
最大の難点はデカールがドライデカールだったこと。しかもプラペーパーばりの硬いフィルムなうえに1分くらい擦らないと転着しないという、曲面に転写など不可能なシロモノです。
あ、もちろんタイヤも使えませんよ。(笑)
作者:めが
フェラーリ312T5(80年)