オーソドックスなアングル。
ドライバー乗せればよかったかな。でもエマーソンだとヘルメット手書きになるしなぁ。
正面から見る。
やっぱり83年くらいのクルマに見えてしまいますね。
上から見た図。
こんな実車の写真見たこと無いので新鮮。
フラットボトムカーのようなサイドポッドの長さがイカレててステキ。
サイドビュー。
サイドポッドが異常に短いのがわかります。
エキパイがサイドポッドから出てます。お前はCカーか?(20年時代を先取り?・・・いやいや違うと思う)
このクルマ本当にカッコイイんだけど、ウィングカーとしてみたら「あかんやろ」ってところがてんこもりです。(それが魅力か?)
サイドポッドの上面の形状やその短さなど、パッと見た瞬間に「これで速かったらウソ」って解っちゃいます。新しいところでは「モデナ・ランボF1」がこの感覚に近いかもしれません。(笑)
リアエンドに消化器がついてますね。・・・なんで重心から遠いところに重量物を置くかなぁ。
ちなみにフィッティパルディと言えば「赤ペガ」のブラジルGPが思い出されるという人は結構いるのでは?
私はあのブラジルGPのエマーソンとケンのタッグの話はシリーズ最高の話だと思ってたりします。(「さらば王者よ」ってところはもう最高!)
サイドポッド上面。
ウィングカーの概念をふっとばす形状。
普通は上面は空気の流速を一定にするために平坦にします。(サイドポッド下面のウィング形状との流速の差による圧力差でダウンフォースを得るため)
このサイドポッドの断面図ってきっと「スゴイ」形になってます。
エキパイは下に向かって湾曲して出されています。これ、パーツ無かったのでパイプで自作しました。
コクピットはハンドルとメーターがあるだけです。あ、シフトの部も一応あります。
ラジエターはエッチングパーツがありました。まぁ、こんなもんです。
エアファンネル部はメッシュでフィルターをつけてあります。
ちなみにタイヤはあまり良くなかったので、とりあえず他の日本製キットから流用してます。
この角度から見るとものすごくテールヘビーに見えますね。
ちなみにリアウィングはかなり小ぶりでWR1の物をずいぶんと切って使いました。
一番カッコイイ角度かも。
写真は照明が反射しててあまりよくないですが。
製作はとにかく「豪快に」。(笑)
ひたすら「貼る、切る、削る」の繰り返しです。
サスペンションはフロントはメタルなんですが、いかんせん抜きが悪く、本来なら作りなおしをするのが吉ですが、今回は静岡ホビーショーの合同展示に間に合わせるためなんとか整形して使いました。
カラーリングはMRホビーの基本色の「イエロー」です。コパスカーの黄色は本来はカナリア・イエローだと思いますが、基本色のイエローはかなり鮮やかなので違和感はありませんでした。完成してからフィニッシャーズからカナリアイエローの塗料が発売されました。やっぱりもう一段明るいようです。
ちなみに恐ろしい事にフィニッシャーズから、8月にこのF6がリリースされる予定です。普通に考えたらそっちの方が作りやすいと思う。
ルックスは非常に好きなクルマです。(遅かったけど)
もう、このキットの存在を知ってからとにかく奇跡の入荷を待ちつづけてようやく手に入れたものです。(2個しか入ってこなかった)
キット内容はある意味予想通りでしたのでショックは無かったですが、いまどき硬化しきっていないレジンパーツが入っているってのはどうよ?(笑) リアウィングとシートがそうでした。
リアウィングは形状の似ているウルフWR1(タミヤ)のを切って流用。シートも何かのジャンクから流用しました。
ボディは大きくノーズとそれ以外のパーツでコクピット前方のフロント上面とロールバー周りが別パーツに分割されていました。(当然合わないんですけどね。)
【実車解説】
78年のロータスショックを受けてコパスカー・フィッティパルディが79年に登場させたウィングカー。ついたあだ名が「コンコルド」というぐらい鋭角的でスマートな外観をしたクルマです。
元祖ウィングカーのロータス78の開発にも関わったラルフ・ベラミィによる設計で、ロータス78ではダウンフォースの発生が前方寄りだったため、リアのトラクションが弱かったと言う反省から、F6では後方に短いサイドポッドとし、ダウンフォースの発生中心を後方寄りにして設計されました。
満を持して地元の第2戦ブラジルGPのプラクティスでデビューしましたが、こいつが全く「走らない」。とにかくサイドポッドが有効に働かずダウンフォースが無いような操縦性でした。結局プラクティスを走っただけでお蔵入りし予選は前年型のF5Aが引っ張り出されたことからもその性能が窺い知れます。(それでも予選9番手をとったのは、さすがコパスカー最高傑作のF5Aとエマーソン・フィッティパルディである)
続く代4戦南アフリカGPでF6を走らせて予選18位、決勝を4週遅れの13位という結果を残すが、F6が決勝を走ったのはこれっきりで、以降第10戦のドイツGPで「全く別物」のF6AをデビューさせるまでチームはF5Aを使い続けることになりました。
結局この年、エマーソン・フィッティパルディは開幕戦にF5Aでの6位入賞のみでランキング21位の最下位に終わるという結果になりました。
【モデル解説】
もちろんレジンキットなのですが、フィッティパルディF6のキットが存在するほうが驚きである。RTNというブラジル製のキットなのですが、メーカーというより個人ディーラーに近いのか、このキットはほとんど日本には入荷されていないそうです。
キットの内容は極めてスタンダードでボディがレジンでサスアームなどががメタル。それとエッチングパーツが1枚。タイヤはゴム製(たぶんタミヤの)、ホイールはアルミの挽き物です。あとバキュームパーツが1枚。ちなみにボディは基本的に2パーツです。
パーツ精度や抜きは「15年前のレジンキット」です。正直かなりキツイ。レジンの材質も怪しく「テナリブの1/43」と言えばわかる人にはわかっていただけるかもしれません。柔らかめです。
デカールは印刷はあまり良くは無かったたけど意外と使えたので助かりました。
作者:めが
フィッティパルディF6(79年)