サイドから見るとリアウィングが無いのですっごくフラットみみえます。
リアのサイドプレートにもスカートが付いています。
しかし思い通りの効果が得られず、実戦デビュー後すぐに普通のリアウィングが付けられるようになりました。
こちらも後期型としてキットが出てますが、プレスバージョンはAMDしか出してないです。
ブラバムBT48 プレスバージョン (1979年)
ザ・定番アングル。
BT48はコンセプトでおお外しはしましたが、基本設計は悪くなかったようで、シーズン終盤でデビューさせたBT49は、基本的にエンジンをフォードDFVに載せ替えたBT48だったにもかかわらずデビュー戦で予選4位、続く最終戦で予選2位と速さを見せました。(結果はリタイヤだったけど)
左が1978年のBT46(タミヤ)、右が翌年79年のBT48。
まったく継続性が無い2台ですね。それほど78年の”ロータスショック”はデカかったということですね。
似ているのはコクピット前のブルーのフェアリングくらいか?このフェアリングは以降ブラバムのアイデンティティとして定着することになっていきます。
BT46が三角断面モノコック、ショートなホールベース、雑多な(w)リアセクションなどいかに特徴的かがわかりますね。
「78年と79年を比べてみよう」
コクピット周辺。
ドライバーはもちろん定番のタミヤの物です。
比較的載せやすいモノコック形状で助かりました。しかしこの頃のラウダのヘルメットカラーリングはシンプルこの上ないですな。82年からの復帰時は白にラウダエアのマークが入ったものになるのですが、そちらの方が違和感感じちゃう私はおっさん。
サイドポッドのフィンはエッチングパーツが入っているので、えっちらおっちらと1枚づつ差し込んいく作業でした。
リアセクション。
V12のエキパイは4IN1で最終的に4本出しです。ウィングカーの特徴である上方にまとめられています。
キットはエンジンレスなので、エキパイの終端部しかありません。
リアウィングというか巨大なフラップはメタルのムクなので重い重い。
リアセクションの側面はサイドプレートで全体が覆われており、リアアップライトの部分だけが切り欠けがあるという形状で、ここはロータス80と同じ感じです。
このリアサスとホイールが設計図通りには組み上がらないというとってもラテン的なモノでした。とりあえず現物合わせで組み上げました。
タイヤは珍しくキット付属のものを使用。ロゴはデカールです。
プレス発表時のバージョンなのでゼッケンは付いてません。
コクピット前のブルーのフェアリングはバキュームパーツが入っていましたが、透明なのでクリアブルーで塗装。こらがなかなか濃くできないで内側と外側から両面から何層も重ね塗りをしました。
ロングビーチやモナコでよく撮影されるアングル風で。全長がすごく長く見えますな・
ダウンフォースを最大限得るためのテールエンドまで使うコンセプトのため通常のリアウィングが無いという特徴的なシルエットです。
ロータス80と似たコンセプトですが、こちらはフロント部分は通常の形状ノーズになっています。
発表時はフロントウィングも付いているのですが、個人的に無い方が好きなのと、シーズン前の実走テストの際には外していたりしていたので、これでもOK。
今回赤はタミヤの缶スプレーのレッドなんですが、少々イメージ的に明るすぎましたかね?
【実車解説】
78年の「ロータス79ショック」から当然ブラバムも79年用のニューマシンはウィングカーとなるのは必定であったが、鬼才G・マレーはいきなり究極を狙ってきたのがBT48である。
サイドウィングをボディ全体で構成するデザインとし、リアウィングはフラップとしてのみ存在するデザインで、そのためにアルファロメオにはそれまでの水平対向12気筒に代え、新設計のV12エンジンを用意させた。
大きな期待をもってデビューしたBT48だったが、ダウンフォースのバランスが悪く、すぐに”普通の”リアウィングを装備することになった。(開幕戦のラウダは予選23位と旧型のBT46を使うN・ピケの20位より悪かった)
またエンジントラブルも多発し、予選ではシングルグリッドは取れるものの結果には結びつかないシーズンを送り、終盤にはN・ラウダにシーズン途中での引退を決意させ、エンジンをDFVに換えたBT49をデビューさせることになった。
結局7ポイント獲得できず、ブラバムはコンストラクターズ前年の3位から8位に沈むことになった。
【モデル解説】
ブラジルのAMDの1/20のガレージキット。1/20でこのプレスバージョンは唯一のキットだと思います。AMDは私のツボをついた車種選択してくるので困りものです(w)
キット自体はディティールはダルいし組みにくい(というか本当に現物で設計しているのかというくらい設計図通りにはならない)ので車種に対する「愛」が制作には必須になります。基本的にはボディは上下2個のパーツ。メタルでサスアーム、エッチングでウィングプレートという構成です。
実は1度制作に失敗して何年もお蔵入りになっていたのを、数年ぶりに引っ張り出して完成までこぎつけました。
赤はタミヤのレッド、サイドのパルマラートの濃い青は(私の中でのブラバムブルーの定番)「近鉄ブルー」を使いました。エンジン部分のエアファンネル(というのかな)はホワイトでカートを切って貼ってます。BT46同様にこの部分は本当はメッシュがいいんでしょうが、実車もメッシュに見えないんですよね。
作者:めが