低く広く地を這うスタイル。レーシングカーはこうありたい(笑)
なんであんなに(現在2009年)カッコ悪くなったのか。泣けるでぇ。

個人的に881が最もカッコ良く見えるアングル。
みればみるほど後のF1のエアロダイナミクスの源流が見て取れて面白いです。

フロントウィングのテンションロッドは真鍮線で追加。
それにしてもフロントウィングの面積が大きい。ベネトンのフロントウィングも同じように大きかったです。
実車ではノーズの下面は少しハイノーズになっています。翌年のタイレル018が同様の処理をしているのは有名でしたが、その前年に881も同じ構造だったのは割と知られていないです。

コクピット開口部の前端が三角なのはニューウェイの好みなのかなぁ。極力開口部(気流の乱れの要因)を小さくするためだったそうですが、ドライバーの居住性はやはり最悪だったそうです。

サイドポッドは低く小さいです。
エンジンカウルの形状が当時のF1では形状でした。
それにしてもスポンサーロゴは非常に少ないですね。
それだけレイトンハウスがごっつい金持ってたってことなんでしょうね。まさにバブル絶頂期です。

サイドポッドが低くてかっこいいです。
横から見てもコクピットの開口部が小さいのがわかりますね。このデザインラインはウィリアムズFW16くらいまでずっと続きます。言われてみるとFW16の面影が見えますね。(ご先祖様だけに)
ノーズ上面のレイトンハウスのロゴですが、キット付属のデカールを使用しているのですが、あきらかに小さいです。
本来はもっとコクピット開口部に近い位置からロゴが始まります。
が、今回、代用できるデカールも無かったのでそのままです。

本当は「O」の字のあたりにアンテナが立っているのですが、今回はノーズのぬるんとしたラインを活かしたかったので、あえてつけませんでした。

タイヤは昔作ったタミヤのキット(CG901)から流用しました。
キット付属のやつは表面がテカテカでなんかイマイチだったため。(表面サンドペーパーかけるのがめんどくさかったという話も)

とまぁ、当時のF1ファンには一種のカリスマ的な意味を持つ1台ですね。私もレイトンの車の中では1番好きです。
タミヤは90年型をキット化しましたが、そのきっかけは881の日本GPでの活躍でしょうね。(あれも凄くいいキットです)

メインボディはレジンの一体でインダクションボックスがヘッドレストの真ん中あたりで分割されて別パーツになっていました。とはいえまぁ普通の工作で作れます。
レジンキットとしてh超スタンダードな構成でパーツ数も少ないです。

フロントの翼端板はメタルパーツなので厚みがあります。
この車の影響でフロントの翼端板はだんだんと複雑な形状になっていき、しまいにはボーテックスジェネレーターと呼ばれるモノまで生み出すことになりました。



【実車解説】
87年からF1に復帰したマーチは実質F3000改の871で1年目を経験の年とし、翌88年に本格的にF1マシンを設計し持ち込んできた。それが当時無名の若手デザイナーであったエイドリアン・ニューウェイによるマーチ881である。
極度にエアロダイナミクスを追求したスタイルは当時のF1マシンの中でも異色の存在であり、当時の空力第一人者のロリー・バーンのベネトンB188と比較しても偏執的なほどエアロダイナミクスに執着して設計されていた。
しかし開幕戦から投入された881は前半戦はジャッドエンジンの信頼性などもあり苦戦が続いたが、第8戦イギリスGPから予選ではコンスタントに上位に顔を出し始め、第13戦ポルトガルでは予選3位、決勝2位を獲得する。(結果的にレイトンハウスの歴史上最上位リザルトになるが)
881の最大の見せ場は第15戦日本GP鈴鹿で予選4位でスタートしたイワン・カペリは6週目にフェラーリのベルガーを抜き2位に上がると、雨が落ち始めた15週目の最終コーナーで、その年無敵を誇ったマクラーレンMP4/4のプロストを抜き去りフィニッシュラインを通過してみせた。これはカペリの初の1位走行であり、1983年デトロイトGP以来5年ぶりのNA車によるトップ走行であった。(直後の1コーナー抜き返されるのだが)

もどる
【モデル解説】
スタジオ27のレジンキットです。
キットの構成はいたってスタンダードでレジンのメインボディとアンダーカウル、メタルのウィングとサスペンション。翼端板は形状からフロントはメタル(でかいので重い)、リアはエッチングパーツでした。
メインボディはインダクションポッドがさすがに抜けなかったのか別パーツになってました。(これの合いが悪かった)
カラーリングはもちろんタミヤスプレーのレイトン・・・いやコーラルブルーを使用しました。文句無しのどんぴしゃです。
カウルも開かないので特にディティールアップも無しです。フロントウィングの吊りワイヤーだけは追加しました。
こだわる人であればノーズ下面の「ちょっとハイノーズ」を再現するのも良いかと思います。(キットはツライチです)
あ、バックミラーは左側が欠品だったので、タミヤのCG901から持ってきました。

作者:めが
マーチ881  (88年日本GP)