今のF1では見ることのできない「地を這うようなスタイル」。
MP4は割と「ぬぼー」っとした印象のクルマですが、そこが味になってる気がします。
しかし余分なスポンサーロゴが少なくて白い部分が多いので綺麗にみえるカラーリングですな。ちなみにタイヤメーカーのミシュランのロゴすら無い。(本当はフロントウィングにあるんですが、逆に言うとフロントウィングにしか無いってことですな)


典型的なウィングカーのボディ形状。
見る人によってはつまらない形かもしれませんが、私はコレが好き。
ドライバー人形はもちタミヤので、ヘルメットデカールはBT46のやつを使用。(バイザーデカールががラウダ用なのは秘密だ)
F1の模型はドライバー乗ってる方がイメージ湧くのでできるだけ乗せることにしてます。
カラーリングパターンはこれ以降おなじみとなるマルボロパターンです。基本的には96年まで同じ塗り分けですな。
がリアウィングはちょっと変わってて前後2枚にわたってマルボロパターンになってます。81〜82年まではこんな塗り分けでした。83年からはメインウィング1枚部分でのみマルボロパターンになります。


サイドビュー。(やっぱり写真傾いてます)
ゼッケンナンバーが黒ってのも結構珍しい。83年以降は白文字になる。
リアウィングも小さいなぁ。いかにボディのダウンフォースがでかかったかってことですな。
とりあえずボディとシャシーをはめてみると「日本海溝」ができるのでそnへんを地道に修正。で、ボディの方は面倒くさいところ(サイドポンツーンのラジエターアウトレット側面)に大きなパーティングラインが入っているのでこいつも処理。
後はそんなに苦労なく組み上げられます。
エンジン部が無いので楽なもんです。

フロントスクリーンはバキュームパーツが入っているのでよかったのですが、説明書では入っているように書かれているエンジンのエアファンネルネットがどー考えても入っていた気配が無いことが判明。しょーがないので例によってメッシュをタミヤのパーツで型押しして作りました。

フロントウィングはちゃんと入っているのですが、こっちの方が好きなのでつけませんでした。本当は81年シーズン中は取ったことは無いと思うのですが。(82年シーズンはつけて無いことが多い)


【実車解説】
79年、80年と不振のどん底にあったマクラーレンはチーム体制を一新、ロン・デニス率いるF2チーム「プロジェクト4」と合併して体制を一新し81年シーズンにのぞんだ。ドライバーはベテランのジョン・ワトソンと新人アンドレア・デ・チェザリスを据え、ジョン・バーナードがデザインした全くの新車MP4を第4戦サンマリノGPから投入した。MP4はDFVを積むスタンダードなウィングカーではあるが、モノコックを従来のアルミハニカムではなくカーボンファイバーで製作するという画期的な構造を持っていた。これはF1における初のケースであった。(同年のロータス88/87もカーボンを使っているが実戦デビューはMP4の方が先)MP4は参戦後熟成を重ね第7戦スペインで3位、第8戦フランスで2位、そして第9戦地元イギリスGPでチーム3年ぶりとなる優勝を飾る(全てワトソン)という目覚しいパフォーマンスを示してマクラーレンチームをトップチームに返り咲かせることに成功した。
一方、新人
デ・チェザリスは時折速さを見せるものの、経験不足から度々ハデなクラッシュを起こしてMP4でポイントを獲得はできなかったが、クラッシュからの無傷の生還を繰り返すことで計らずもカーボンモノコックの安全性を証明することに一役買ったかたちになった。
その後、カーボンモノコックはF1のスタンダードになり、またMP4はその後シリーズを重ね80年代の
マクラーレン黄金時代を築いていくことになる。

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【モデル解説】
ブラジルのAMDというメーカーの1/20レジンキットです。
なぜかF1のレジンキットでツボを突いた車種はブラジルメーカーから多く出ています。出来の方は千差万別ですが「悪くは無い」レベルです。(ST27とかに慣れているとつらいでしょうが)
キットはウィングカーなのでほとんどメインボディとシャシーだけです。前後サスとウィングがメタル、あとスカートとかがエッチングです。エンジンはありませんが、リアウィングマウントのためトランスミッションはあります。
ボディ形状は良好ですが、エッジはちょっとダルな感じです。このへんはブラジル抜きの限界かな?デカールはロゴのみ。もちマルボロもありです。ちゃんと使えました。
カラーはモデラーズのスーパーホワイトとレーシングオレンジ、でクリアかいっつものスーパークリアです。

作者:めが

マクラーレンMP4(81年)