フロントのスポイラーステーや翼端板ががエッチングパーツなのはやっぱりシャープでイイですな。
フロントサスペンション。
P34作るとき、いちばん面倒なのがタイヤロゴの塗装ですな。なんせ小さい上に数が多いもんで。
ブレーキダクトがコイルスプリングってのは30年前のグッドアイデアですね。
でも、逆に伸縮する力がかかってしまうので、なかなか4輪ともがまっすぐ前を向かないという。(笑)
横から。
フロントタイヤの小ささがよくわかる。
確かに空気抵抗は少なそう。
コクピットサイドのシフトノブ逃がしのふくらみも時代ですね。(パドルシフトではあり得ないもんね)
エンジンを上からと下から。
DFVはもう何機組んだかわかんないくらい作ったなぁ。
もう本物でも組めるんじゃないだろうか?(笑)
撮影のライトが近すぎました。(黄色が飛んでる)
エッチングパーツは一部使用。カウル留めのキャッチピンはエッチングの効果がありますが、ラジエターはイマイチだったので使ってません。
追加パーツ入れるんなら、エッチングよりもファンネルネットをつけて欲しいっす。

シートベルトが追加されているのはいいんですが、もともとついてないキットなので取り付け穴が開いてないためちょっと残念な感じ。
まじめに作る人はシート後方に穴開けてつけてください。

ウッドのシフトノブが時代を感じます。
(今やシフトノブ自体が時代モノか?)

唯一の差分の”elf”ロゴ(笑)
もーちょっと差分があれば面白いのですが。
でも、この違いに気がついたのも数年前のことで、それまでは単にドライバーネームだけだと思ってました。
洋書の「Ronnie Peterson」っていうハードカバーぶ分厚い本を入手して見つけました。

しかし、タミヤ再販のデカールは全然透けませんね。
昔の黄色いラインなんて「見えすぎちゃって困るのぉ~ん」だったのにね。



【実車解説】
76年にデビューしたP34は1勝をあげ、コンストラクターズでタイレルを3位に押し上げた。タイレルチームはエースのジョディ・シェクターが新興のウルフチームに移籍をしたが、代わって”スーパー・スウェード”ロニー・ピーターソンと契約して、戦力の低下は無く77年シーズンを迎えることになった。
その76年のシーズンオフにポールリカールでのテストデー(このころのオフテストはリカールでやることが多かったのです)にピーターソン用に用意された76年仕様のP34。
6輪車のフィーリングを憶えるためにロニーがテストというより走りこみをした時の仕様であるが、基本的には76年シーズンを走ったマシンそのもので、唯一異なるのはコクピット後方のドライバーネームの入ったカウルのステッカー配置のみで、ドライバーの名前の上に「elf」のステッカーが貼られている。
このテストの甲斐あってか(?)77年のシーズン中にピーターソンはあまりボディサイドの窓の大型化は要望しなかったようである。(シェクターはでかい窓を要求していた。前輪が見えないので感覚的に違和感があったのだろう)

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【モデル解説】
うちのHPはP34だらけなので、いまさら語るようなところは無いのですが、08年静岡ホビーショーの合同展示会でプチ特集で「ロニー・ピーターソン」をやるにあたって仕上げた1台。
といっても以前作った奴を基本にリビルド。でもエッチングパーツ付きの再販キットも使っているという謎の一品。
カウルとデカール、翼端板、シートベルトなどは新キットから使用しました。
デカールは昔のと比べて雲泥の差の発色の良さ。黄色の蛍光感がすばらしい・・・がグッドイヤーのロゴが無いのが致命的です。とりあえずはサードパーティで調達しました。
キット自体は30年前のものでありながらいまだに一級品の内容を誇る一品。これを作るとP34というフォーミュラーカーの構造が完全に理解できます。
1/12のF1は敷居が高いように思われがちですが、タミヤのならそんなことは無いので、是非チャレンジをお勧めします。


作者:めが
タイレルP34 (77年開幕前ポールリカールテスト)