【実車解説】
68年の第5回日本グランプリにタキレーシングが持ち出したレーシングポルシェ。残念ながら総合順位では日産R381に敗れ2位に終わりましたがクラス優勝を遂げました。(R381が5.5リッターエンジンなのに対し910は2リッターなので大健闘とも言えます)
日本初の本格的プライベートレーシングチームであるタキレーシングは毎年の日本GPに参戦し、66、67年にはカレラ6、68年には910の他にもローラT70、69年にはポルシェ917などを参戦させ、レ−スを多いに盛り上げました。この910は生沢徹選手が駆ったマシンで、白いボディに赤いラインが日本的なイメージを彷彿させます。これ以後のレーシングポルシェは917へつながっていくためGTの面影を残す60年代の最後のポルシェといえるでしょう。
【モデル解説】
タミヤの1/12のキットです。ずいぶん前に雑誌の交換欄を通じて入手しました。(こっちがすごい得したんですが)
とても30年近く昔のキットとは思えない出来です。デカールも充分使えました。
さすがに今ほどの部品精度はありませんが、プロポーション、ディティールともに文句のつけようが無いです。
最近、同シリーズのローラT70が再版されましたが、次は是非これを再版して欲しいですね。
作者:めが
1/12なのでかなり大きなキットです。
カウルのあわせなどもよく、非常に楽に完成させることができます。
当時の定価は2600円でした。
赤ラインはマスキングですが、デカールはキット付属のものを使用しています。
当時タミヤはタキレーシングのサポートをしていたようで(このキットがその一環でしょうが)テールエンドにタミヤのステッカーが貼られています。
「内部構造を精密再現」とパッケージにかいてあるだけあって、ちゃんとリアカウルは外すことが出来ます。
2リッターの空冷水平対向6気筒エンジンです。
パイピングを追加してあります。
ポルシェカレラ10(910)