■登場作品概要
番組名:『スターウルフ』(第14話より『宇宙の勇者スターウルフ』に改題)
1978年(昭和53年)4月2日から、同年9月24日まで、日本テレビ系で
毎週日曜日19:00〜19:30に放送された。全24話。
スターウォーズ第一作の封切り前後に大量リリースされた和製SF系作品のひとつ。

エドモンド=ハミルトン「スターウルフシリーズ」を原案に、日本ロケット工学の第一人者・糸川英夫教授 監修の元、当時としては卓越した描写が随所に見られる。
初期はTV向けに多少のアレンジは入れつつも原作の雰囲気を残していたが、作風が「地味」過ぎて裏番組のスタージンガーに視聴率を奪われ、それを受けて2クール目より改題して、大幅な路線変更となったもののやはり人気は出ず、結果2クール弱で終了となった。
後に原作者E・ハミルトンが観て、原作との違いに激怒し、以後の商品展開の障害となったという、まことしやかな噂があるが、その真偽は不明。
(ネタっぽい話なんですが、本当と言われても納得しちゃう(笑)。(めが))
(スターウルフ)
■うんちく
撮影用プロップは私が識別できただけでも3種はありそうです。
そのどれもが細部はかなりまちまちで、今回はおそらく最大のものと思われるプロップを狙ってみました。
船体の色は、写真によってメタリックともグレーとも見えるのですが、今回は下地として黒鉄色を全塗装した上から、ムラ気味にシルバーを。
その後パネル単位で不規則にマスキングしてクリアイエローうっすら。
つや消しブラックですすけを入れてから、シルバーで再度うっすら全塗装してトーンを揃えてからスミ入れです。(イメージしてたより暗めの色になっちゃいました)

静岡ホビーショー2009にて展示中、
当時撮影に参加されていたという方が来られ、当時の事について少しお話を聞くことができました。実際のプロップは、もっと明るい色(グレー系)だったようですね。
まぁ、私の場合、いつも設定より脳内イメージ優先の色で塗っちゃうモンで、実際の撮影用プロップと違うなんて事は毎度の事なのですがw


■今回のひとこと
積年の敵討ちが出来て、個人的には大満足(ただし突っ込みダメ出しも大歓迎)

■キット概要
バンダイ当時モノです。このころには「マスコミシリーズ」はもう無くなっていたみたいで、そういう表記は有りません。
完成時全長約20cm、全幅約17cm。ゼンマイで走行し、ミサイル発射機能と、内側エンジンをヒンジとして機関部両端を撥ね上げるギミックが有ります。
艦名シール(デカールではありません)が付属していましたが、フィルムが分厚く、使用しませんでした。

今回、艦下面の詳細が判らず2ちゃんねる上で情報を求めたところ、有り難い事に多くの画像などを提供してもらえました(いわゆる「良スレ」だったのです)ので、例によってゼンマイ除去&ディスプレイ化してみたのですが、今回は当初
ミサイルギミックだけは残すことができました。(危険なくらいの勢いで飛びます)
ただちょっと残念な事に、艦左右上部に飛び出しているブームがレバーになっているため、ミサイルをセットすると、バネの力でブームの平行が狂ってしまいます。(構造上仕方ないのであきらめました)
またキットのミサイルはそのまま使用しても装着時の見た目はそんなに悪くないのですが、市販の部品をミサイル先端にくっつけて、さらに似せてみました。

(追記)
その後、スプリングのテンションに負けて両方ともレバー付け根部分で折れてしまいました。仕方なくブームを胴体に接着固定してしまったので、ミサイルギミックは使えなくなっています。

■機体設定
スペースエージェンシー所属の傭兵部隊「スペースコマンド」(実態は何でも屋)が使用する、20等級小型高速宇宙船。
巡航速度0.2光速、最高速度0.8光速(ワープドライブ有)、航続距離∞
全長70m、艦幅20m(最大幅50m)、重量500t、定員7名(+最大20名)
高性能イオンエンジン4基、光子レーザー砲2門、光子ミサイル発射管2門、
その他小型火器数ヶ所
後期は主人公ケン専用の高性能戦闘機「ステリューラー」1機を搭載するようになる。
(格納庫には4機以上搭載可能)
同型艦に、レッドホース、ブルータイガーなどが存在する。(セリフのみで画面には登場せず)
本来はごく標準的な、既にやや旧式化した艦であるが、艦長キャプテン・ジョウの意向で、原型をとどめないほどの改装を施され、ブラックホールに突っ込んでホワイトホールに抜けることができるほどの耐久性と、小型戦闘艇とドッグファイトできるほどの高い運動性を持つ。(要はミレニアムファルコンですね。)
劇中では、ホバリング発進して離床直後にひょいとその場旋回して加速上昇というイカすシーンも。



映像面では、当時スターウォーズで使用されたモーションコントロールカメラの代わりに「黒子が模型を動かして撮影し、近景・背景と光学合成する」という、職人芸だよりの力技によるものだが、独特の浮遊感を持つとして評価する向きも意外にある。

また、最終回での大空中戦は、光学合成ではなく、円谷伝統の「吊り」によるものだったが、「吊りの究極」ともいえる高い完成度のものであった。
(らしいです。見てたはずなんですが全く覚えてません)


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【モデル解説】
使用キット:バッカスV世(バンダイ)ノンスケール(約1/350)

これも、懐かしキットのネットコンペ『懐コン7』に出品するために作成したものです。
番組放送当時、年齢的に学校の友人たちが特撮離れしてきてた時期だったのですが、私はこの番組を気に入り、
かぶりつきで見てました。
その頃、近所の文具店にこのキットが入荷したのを発見し、急いで小遣い取りに戻って店に戻るともう売れて無くなってました。(ベタな話ですね)
以後ずっと「自分的ほしいキットランキング」の上位を占めていたのですが、御手付き中古品でも
2万円前後?と言うプレ値から、なかなか手が届かずにおりました。
ところが先日、近所の方からひとつ譲り受け、その直後にヤフオクで相場の半額以下
(立派にプレ値ではありますが)で落札でき、一気に作りたい気分になっちゃいました。
 そして、
私は「我慢の苦手な子」なのです。  (なにそのミラクルな”近所の方”。(めが))

作者:へてかるぴ



バッカスV世