変形シーケンス
脚部装甲が閉じ変形完了。
脚部展開。足首部が正位置へ。
主翼収納。
トライランチャーは腕部にてホールド。
脚部展開開始。
バックパックが前方へ移動。
脚部が90度回転し正位置へ。腕部展開。
頭部移動、胸部装甲が回転し腹部展開。
変形開始
トライランチャーを分離。分離後トライランチャーの補助翼は本体部に収納される。
Gライナー形態(下側)
MSZ−010のGフォートレス形態に比べ変形機構が簡略化された分、下面装甲カバー面積が増大している。
地球上での水平離着陸の際には各部バーニアの噴射と地面効果によるホバリング滑走をし、駐機の際にはそのまま接地するとしたからです。宇宙での使用の際はいわずもがなですね。
私は、ほとんど使用の機会が無いはずのもののために、装甲や重量を犠牲にするのは無意味だと思ってしまうので、本機ではそのような設定にしてみました。
トライランチャー
11.5MW連装ビームライフル+460mmレールキャノン
腕部ヒートクラッシャー
高圧放電および白熱化による打撃武器
ビームキャノン
最大22.5MW出力可変ビームキャノン×2
武装は、50MWハイメガ砲×1、88mmマシンキャノン×2(以上が頭部)、
最大22.5MW出力可変ビームキャノン×2(収束or拡散ビーム切り替え)、21連装マイクロミサイルポッド×2(以上バックパック)、さらに11.5MW連装ビームライフルと460mmレールキャノンを一体化した大型手持ち武器「トライランチャー」と、両腕のヒートクラッシャー(高圧放電および白熱化による打撃武器)。
独自設定で模型には関係ない話ですが、レールキャノンの砲弾とマイクロミサイルの弾頭には、
メガコンデンサーと励起用の超伝導バッテリーを組み合わせたものを使用していて、「ハイメガブレット(HMB)」「マイクロメガミサイル(MMM)」と呼んでおり、それぞれ1発あたり70MWと0.7MWの着発/近接/遅延信管による実体ビームブラスト弾として機能するという設定になっています。
とにかく、火力と装甲がすごいのです。
この機体は、変形して飛行形態「G-ライナー」にトランスフォームします。
翼面積の増大と、前進翼の採用、カナードの使用によって、機体重心と空力重心を近づけることにより、飛行形態でのデザイン的な安定感を確保できたのではないかと思っています
最もプランニングに時間のかかった脚部の変形機構は、不必要に複雑なZZのものではなく、信頼性および強度の向上と変形時間短縮のために変形のパターンを大幅に簡略化してみました。
脚部変形後に現れる大型ノズルは「お椀型」でなく「お盆型」ですが、これは80年代末にNASAなどで研究され、最近また再検討されつつある、『PIT』(パルス誘導スラスター)のつもりです。
イオンロケット並みの低推力から化学燃料並みの高推力まで自在かつ瞬間的にコントロールでき、原子力ロケット並みの低燃費を誇る反面、とんでもない大電流が必要なのですが、その点はこの「G-CaZZ」なら全く問題無いので、ノズル体積の削減を狙って採用しました。
(ガンダムセンチュリー初版刊行の時点ではまだ発明されていなかった技術なんですが)
なお、この機体には飛行形態時のランディングギアは有りません。
塗装は、ガンキャノン用カラーをタミヤのスプレーワークで施しました。
大きい上にかなり入り組んだ形状ですので、グラデーションやMAX塗りの類はクドくなりすぎると判断し、スミ入れと主要装甲部のつや消しコートのみです。
宇宙ウェザリングについては、個人的には一家言有るのですが、説明なしには納得して貰えないはずなので、模型コンテスト出品用の作品としてはスジ違いだと思い、今回は見合わせることにしました。
【設定】
TV本放送時に初めてZZを目にした時、
「これって、どっちかっつーと、ガンキャノンな機体だよなぁ」との感想を持ったので、
さらにもう一段、『ZZの得意分野にベクトルを合わせて強化した機体』というコンセプトで詰めてみた結果、完全にガンキャノンタイプにするというアイディアを考えつきました。
当時1/144で非変形モデルを、さらにそれをベースに可変モデルを作成したことがあります。
(非変形モデルは、当時のHJ誌の読者ページにも一度掲載されたことがあります。MGにも載ったかも。いわゆるバッティングですね。その号が手元に残ってないのですでに記憶も曖昧。)
今回、MG・ZZ発売を機にこれをベースとして1/100サイズで作成してみようと思い、実に十数年ぶりに再挑戦してみたものです。つまり足掛け3年ががり。
HJのオラザク2002年度分の締め切りに間に合ったのでエントリーしてみましたが、「その他大勢」でもいいから、せめて何とか、写真付きで載せて欲しいなぁとは思ってます。(アイデア部門、銀賞受賞!)
十何年も前に思いついたネタではありますが、その後、琴野氏によってこの機体を使ったオリジナルストーリーが書かれて、何度かコミケ等に出したりもした様です
一応、オリジナル小説中の設定ではUC0090にロールアウトし、地球連邦軍のネオジオン討伐艦隊に所属して(第一次ネオジオン戦の)敗残兵と戦いつつ木星まで行くということになっていました。(現状未完)
作者:へてかるぴ
MSZ-012a G-CaZZ
(ガンキャノンZZ)