■懐かしポイント
当時、大学入りたてで部室と大阪市内をうろついていた私は、当然のごとくゼネプロにもよく行きました。(講義に出ろよw 
(なんで?(めが))

このキットはその当時、一度作った事があったのですが、正直、地味~に難しいキットです。
通常のバキュームキットと同じように作ってみると、一見ちゃんと完成した様に見えるのですが、いざ合体させてみると、どうも全体がチグハグになるのです。(特にβとγの接合面や、全体のラインの流れ)
あれから20年、おっさんのスキルをつぎ込んでリベンジしてみましたが、当時よりは多少マシに出来たような気がしています。

<合体時スペック>
 全長42.0m 全幅20m 機体自重74.0t 乗員6名+α
 最大速度 M6.0+(高度45,000ft) 最大作戦時間980分(推定値)
 固定武装 CO2レーザー出力4,500kw以上(推定)


(ウルトラセブン)
ちなみに、γ号下面には、デカデカと円谷プロの「マルC」がモールドされていますが、実際にきちんと版権許諾を受けていた商品のようです。(インストの表紙に明記されている)
同時期の某有名ガレキメーカーなんかは、人気SF映画のマルサン製キットそのものを複製したバキュームキットを売ってたくらいで、また誰もそれを咎めなかったおおらかな時代でしたが(苦笑)

今回は、少し前にヤフオクで(当時のキット定価で、当時別売りだったデカールも付けて)落札してあったのを、押入れから引っ張り出してきました。

コクピットぽい物は自作せよ。
とインストにありましたので、プラ板などで床・イス・コンソールを作り、ガンプラMGのジャンク部品からパイロット人形を姿勢変えしてコンバートしました(α:アムロ・クワトロ・コウ・クリス、β:カミーユ、γ:ジュドー(強!(めが)))ただ、既にどれもコレも見分けつかない状態ではありますが(苦)
(ワタシはザ・アニメージの1/100”微妙なポーズばかりの”フィギュアセットを使いました。(めが))
■キット概要
現在の「ガイナックス」が、その昔、大阪・桃谷にて「
ゼネラルプロダクツ」というSFショップとしてスタートしたことは割と知られている事ではありますが、そこで80年代初頭に販売されていた人気商品です。
おおよそ
畳半畳くらいの正方形の白いプラ板一枚に、各パーツの形に真空整形された出っ張りがあり、丁寧に切り抜いて端面を整えてからモナカ貼りして作っていきます。言葉で言うと実に単純、当然パーツ数も実に少ないのですが、逆にごまかしの利き難い作業が延々と続きます。

このバキュームフォーム商品には、他にホーク3号やジェットビートル、三角ビートル、シービュー号、DAICON FILM版のマットアロー1号他色々、
(ロジャーヤングが抜けてるよ。コレ超重要(笑)(めが))結構な数がリリースされましたが、どれも詳細な設定を作成したインストが付いており、読み物としても面白いものでした。(その内容はもちろん公式設定ではなく、ゼネプロオリジナルですが)
後年、ホビージャパン別冊で「U.W.W.」という本が発売されましたが、その内容は明らかに上記シリーズの影響が色濃い様に感じます。


(実はワタシもコレ当時(高校生)に作って学校の文化祭で展示した犯罪暦があります。(めが))
各パートの結合には、ダイソーで買ってきたマグネットを埋め込み使用しました。3機合体状態ならば、実際にβとγでαをぶら下げて天井から吊ることができます。塗装は、例によってマスキング→缶スプ→デカール→クリア→磨き→車用ポリマーです。ただ今回は、いつにも増して忙しく、アップに耐えられないデキですので、若干ヒキ気味の写真で勘弁してください・・・

 完成写真の撮影は、都合よく快晴だったのでベランダに出て、自然光のもと日本伝統の「吊り」にて撮ってみました。
下の合成写真は『TDF北ヨーロッパ支部所属のホーク1号と、所属機の編隊飛行』って設定で。



<分離時スペック>
α号:全長42.0m 全幅8.6m 機体自重35.0t 乗員6名
 最大速度 M6.0(クリーン) 最大単独作戦時間952秒+α(推定値)
 固定武装 CO2レーザー 出力4500kw以上(推定)
β号:全長18.0m 全幅10.5m 機体自重20.0t 乗員2名
 最大速度 M4.0(クリーン)
 固定武装 CO2レーザー 出力1,250kw(推定)
γ号:全長18.0m 全幅20m 機体自重19.0t 乗員2名
 最大速度 M4.0(クリーン)
 固定武装 CO2レーザー 出力1,250kw(推定)


■機体設定(※ゼネラルプロダクツ版設定であり、円谷オフィシャルのものではない)
TDF(地球防衛軍)内の精鋭部隊「ウルトラ警備隊」が使用する、主力大型戦闘機。
戦闘機としては破格の巨大機ではあるが、極めて高水準の運動性能を有する。(例:M4.0 海面高度にて 180ー旋回4.8秒 合体時最大推力重量比2.837)
 「空飛ぶ超高出力レーザー砲」である「α」に、大気圏内飛行補助システムである「β」「γ」が結合して、一機の巨大戦闘機を構成する。戦闘の際など、必要に応じて分離/合体を行うが、レーザー同調コンピュータ制御と、TDFのエリート集団であるウルトラ警備隊操縦者の技量により「空母着艦より容易」
であると評される。(α-β/γリリース2.20秒 β-γリリース2.30秒 α-β-γ同時リリース3.53秒)
なお、本機の撃墜比率は、1:98.3という、極めて高い数値がTDFより公表されている。
機体価格は一機あたり約160億US$と言われる(※:当時の円/ドル比率は1ドル=360円)

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【モデル解説】
使用キット:1/100スケール ウルトラホーク1号 バキュームフォームキット(ゼネラルプロダクツ)
2009年末開催された『懐コン番外編』エントリー用に作成した作品です。

■登場作品概要
番組名:『ウルトラセブン』
1967年(昭和42年)10月1日から、翌年9月8日まで、TBS系で毎週日曜日19:00~19:30に放送された。全49話。
円谷空想特撮シリーズとして、前作『ウルトラマン』の後番組として放送されたが、当時のこの時点では両作品世界の間に関係性は全く無い。
本作は歴代ウルトラシリーズ中でも屈指の人気作品である事から、現在に至るまでに極めて多数の関連出版物や、Wikipediaをはじめとする各種ネット情報が流布しており、二次作品的なパラレル作品も複数発表されている。

作者:へてかるぴ



ウルトラホーク1号