実際の作業内容は単なる基本的工作の繰り返しですが、その大きさ故に重量と強度への配慮は必要でした。
表面処理やディテーリングはもっと凝ればよいのでしょうが、デザインセンスが無いのでヘタに手を出すのはやめときました。
関節部分は、かなり頑丈な物を組み込んだのですが(後で振り返って見れば、ヒザ関節だけでバルキリー程有る)、自重に負けてしまってあまり派手なポーズは無理で、せいぜい素立ちをやや自然な姿勢にする程度にしか効きませんでした。今後の課題です・・・
完成してみると、通常状態では「シュッ」としたスマートな体型ですが、V6では上半身と手足のボリュームUPですごくマッシブになります。個人的に、元デザイン・追加装備のデザイン共に大好きなロボです。
■今回の一言:
いや同スケールでダイターンとかイデオンとか、
無理っスからJK
使用したキットは、確か96年か97年辺りに再販されたときに購入したものです。
再販された当時には既に妻子持ち、乳飲み子を抱えたカミサンの目も気にせずまとめ買いをして、いそいそと仮組み・・・アレ?なんじゃこれカッコ良くないぞ?(改修前の写真をご参照下さい)そうです、今回の作品はそのときから始まったのです。
改造のプランは、概ねその頃から温めていたのですが、どう見ても大仕事になりそうなので気後れしてしまい、他に色々と手を出してるうちにすっかり棚で埃まみれ。いつの頃やらジャンク箱の住人となったのでした。
そのプランを懐コンを機会に一念発起して実現してみました。
改造内容としては、
1:まずプロポーション重視で手足の延長と頭部の縮小。
2:おまけとして後付け設定の追加装甲部品の新造。
の2点です。
■これも例によって2010年末の「懐コン8」参加用の作品です。最近こればっかですね…
コンセプトは『あくまで改造でフルスクラッチと違う』という事です。
確かに、ほぼ全身に亘って徹底的にいじりはしましたが、逆に、関節部分と追加装甲パーツを除いて、全てキットパーツからの改造で、コンV本体部分でキットパーツ不使用の部位が全く無いのも、今回こだわった点です。
まず、一度仮組み状態でのデジカメ写真をPC上で切り貼りして改造箇所と寸法を見極め、後は大胆に切った貼ったで進めました。最初はスケールなど気にしておらず、単にサイズ変更が形状的に最も困難そうなバトルクラフトを基準に各部のサイズ決定を行ったのですが、画像加工後にこれはもしや?と思って計測すると、全高が見事に1/144スケール付近になっていました(約40cm弱)。
それ以降、明確に1/144を意識して作業を進めました。比較のため同スケールで並べてみると、ガンダムなど玩具のように小さいです。
何せロックファイター(いわゆる指マシンガン)でさえ、口径がハイパーバズーカ並みなのです。ゲーム等ではともかく、実際マトモにやり合ったら、これはどう考えても「スーパー系」圧勝でしょうね。
■増加装甲パーツについて:
双葉社スーパーロボットマガジン誌上にて2001年7月〜2003年7月まで連載された、長谷川裕一作「超電磁大戦ビクトリーファイブ」の、第一部後半にて登場したコン・バトラーV用追加装備。
新設定のバトルマシン6号機「バトルアーマー」(パイロットはロペット)が機体各部用の装甲に分解し『アーマード・コンバイン』して完成する。アーマー装備状態では『コン・バトラーV6』と名称が変わる。
両腕のブレードを衝角にして発動させる「超電磁スピン・ファイナルストライク」、両足首の「超電磁ヨーヨー・ハイパー」、胸部と頭部からの同時発射である「ダブル・V・レーザー」が追加された。旧来武装もそのまま使用可能。
この装備をすると、かなりフォルムもディテールも変化するのですが、’11静岡ホビーショーで展示した時には、殆どのお客さんが自然に「コンバトラーV」として認識している風だったのが意外でした。(何かちょっと違うよ的反応があまり無かったという意味で)
アーマーパーツをガムテでくっつけて、むりくり6号機を構成してみましたが、2次元のうそを痛感する結果になっただけですねこれは・・・
ちなみにホビーショーから帰ってそのまま保管してたら、塗装膜で固着しちゃってパーツが外れない・・・なんとか取れたと思ったら塗装ごと取れちゃった箇所がいくつか。補修めんどいなぁ。
本来、追加装備が再合体して6号機になれたりするのがベストなのでしょうが、そこはさすがに画面上の矛盾があり、不可能ではないまでも不恰好になりそうでした。
今回はオミットです。
一応、元キットと同等の分離機能は保持できてますが、追加改造なんてやってられません実際。
【モデル解説】
『1/144超電磁ロボ コン・バトラーV(おまけ付き)』
使用キット:バンダイ製「バトルジェット」「バトルクラッシャー」「バトルタンク」「バトルマリン」
「バトルクラフト」(再販品)
■登場作品:「超電磁ロボ コン・バトラーV」
言わずと知れた「日本一身長と体重が世間に知れ渡っているロボット」です。
放送当時は、まだ“リアルロボット物”というカテゴリーが存在していなかった時代でしたが、本作とその前後(勇者ライディーンと、それに続くいわゆる長浜三部作)は、一貫したストーリー性や細かな設定など、ある意味リアル系ロボ物の直接の始祖といえなくもない作品でした。
作者:へてかるぴ
■機体説明:
身長57m・体重550t。飛行速度はM11を誇り、これはゴッドバード(M3.2)やグレートブースター(M5)をはるかに凌ぎ、スペイザーの大気圏内速度(M9)よりも高速である。
全身に40種類を超える多数の武装を内蔵しており、その数は、ロボット単機の内装兵器数としては2010年時点 でも未だに最高記録ホルダーである。(次点はライディーンらしい)
大きな特徴として、“ワンダーレスト”と総称される手首の武装切り替え機能があり、必殺技・超電磁スピンに使用する超電磁ギムレットも、この機能で出現する。(超電磁タツマキを使用しなくても超電磁スピンを使用できる事は、意外と知られていない)
ちなみに一度超電磁タツマキを食らって磔状態になってから脱出できた敵は、全話通して一体もなかった(緊急脱出装置なら一例のみ脱出例あり)。
コンバトラーV