エリス中尉に謝れ!(めが)
(脳内設定)
本機のボディ形状が「謎の円盤UFO」にでてきたインターセプターに酷似している事から、
開発元はブリティッシュエアロスペースではないかと思われます。
妙なデザインセンスも「イギリス製だから」で100%説明できますしね。
ミサイルの弾数の非常識さは、基地からの転送によるものか?

ただ、当時はCADなど無かった時代な訳で、(さらに、当時はイマイやブルマァク、マルサンなどに比べると)「一流半」のバンダイには
決定的に験値不足だったようで、とても合いが悪く、現在の私にとっては単にいらん手間を増やしてくれただけみたいなものでした。
(当時としては子供に親切な設計のつもりなのかもしれませんが)
当初、コイツは極力製品の原形をとどめた形(ゼンマイ有り)にて仕上げようと思っていたのです。
しかし、肝心のゼンマイが自然劣化で使い物にならなくなっており、止むを得ずディスプレイ仕様としました。

とはいえ、垂直尾翼の形状を曲線基調から直線的に変えた程度で、プロポーション自体は
全く弄っていません。
(ウルトラマンタロウ)
完成後に遅ればせながら入手できた資料には、機体の赤青境界には白ラインなんてありませんでした(激藁)

さらに、本来は主翼基部に小穴が数ヶ所あり、赤青の塗り分けになってるみたいでした…

まぁ、いっか♪強化型とか隊長機とか、なんかそんな感じって事で。
塗装は、殆ど全てタミヤ缶スプでやっつけました。
(ベースホワイト・ブリリアントレッド・ライトメタリックブルー)
懐コンエントリーの時点では吹きっぱなしの塗料任せのグロスでしたが、その後ちゃんとクリアも掛けたし、磨きもしましたともさ、えぇ。(磨きがヘタであんまり変わらんですが)

細部のデザインですが、製作時にハッキリした画像資料を見つけられず、参考にしたのがワンフェスらしき場所で個人ディーラーが販売していたガレキ完成見本の写真くらいでした。

ちなみに、作業始めの頃は航空機っぽいディテールとかパネルラインとか入れようとも思っていました、が。

ダメ。全然無理。

ぱっと全体を見渡すと飛行機っぽい部品配置なのですが、個々のパーツには
全く飛行機の血が流れていません。

んで、開き直ってコイツは地球製円盤であるのだ。として、異星的な
『とぅるん』とした感じにしちゃいました。

このキットで面白かったのが、付属のパイロット人形です。
全身1パーツの泥人形レベルのひとですが、服装がどう見ても「大戦中の搭乗員」だったのです。
なので、ZAT制服色でなく、ゼロ戦乗りっぽくカーキに白襟白マスクにしてみました。
(キャノピーがよくないんで判り難くなってますが)
それと、キット付属のデカールにはZATマークがありませんでした。
懐コン参加者の方に教えたもらった所では、
本キットの少し後に発売された、マスコミシリーズ70『ドラゴン』(ZATのヘリ)からZATロゴがデカールに含まれるようになったそうです。
今回はインクジェット用デカールシートというモノを入手できたので、ロゴの画像を探して来て自作しました。便利な世の中ですね。

■機体設定
(オフィシャル)
「宇宙科学警備隊」ZAT(Zariba of All Territory)が使用する戦闘攻撃機。
最高速度マッハ8.8 全長20m 全幅23m 全高9m 重量22t 最大定員2名
機首に連装の高出力ビーム砲を、両翼に高性能ミサイル(装弾数、実に「数百発」)
さらに胴体下には大型ミサイル1発を持つ。(ただし未搭載での出撃も多い)

(後付けオフィシャル)
最近は、本機の特徴であるリング状主翼は
『それまでのチームが撃墜したUFOなどの分析によって得られた、地球外技術解明の初期成果』の
反重力コイルと言う事になってきているようだ。90年代頃から流布し始めた「デムパ」の類だが、
『ウルトラマンメビウス』にてメテオールという概念が設定されたためか、円谷公認という現状である。
本機はZAT最初の反重力コイル採用機であり、後発のスーパースワローと異なり
単独での大気圏離脱能力は持たないが、ブースターなどで一旦宇宙に上げてしまえば、
その後の宇宙での作戦行動自体は問題なく可能らしい。



後は基本工作と、ジャンク類での極々若干のディテールアップのみ。
ボディ形状は基本的に良好なのですが、胴体下に箱型のゼンマイボックスを接着するようになっており、
主翼基部と下部大型ミサイルの前後がそのハコの中ほどから直接前後左右に生えている形状になっていたため、
ハコをなくすとかなりの範囲にわたって重要部が欠損してしまいます。
そこで主翼基部を必要なだけ延長し、精度よく頑丈に胴体下に移植するのがまず最初の難関でした。
その後は赤青のパーツの刷り合わせに数ヶ月・・・
(いや、数ヶ月間そればかりやってた訳ではないんですけどね)
胴体下部の大型ミサイルは、中程の欠損区画を適当にジャンク合成ででっち上げました。


機体は主に青いプラで構成され、赤色の模様パーツを貼り付ける事で、無塗装でも組み立てた時点で
ほぼ劇中と同じ色分けが完了しています。(当時、コレに塗装するような子はおらんやろうけど)


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【モデル解説】
使用キット:バンダイ コンドル1号(ノンスケール:1/100程?)

本作は、元々懐かし物プラモのネットコンペ『懐コンX』エントリー用に作ったものです。
バンダイマスコミシリーズ65、‘73年製の当時モノです。
完成時全長約22cm、全幅約24cm。
ゼンマイ走行し、主翼の折りたたみとミサイルギミックがあります。
当時、コンドル1号はイマイやブルマァクから(多分マルサンからも)発売されてたようですが、
バンダイ製のはそれらの中では少し大きめです。

作者:へてかるぴ



コンドル1号