■一言
  「まぁ、一揃いでナンボ。ってことも有りますな
あと、よくアニメを見直したら「西園寺」じゃなくって「西音寺」でした。ずっと覚え違いしてたみたいです。
モノが結構レアモノ扱いされていて高額コレクターアイテム化しているせいか、‘12静岡ーでは非常に客ウケが良かったので嬉しかったのですが、実はハヤブサ以外はかなりの突貫やっつけ仕事です。

オークションでもショップでも非常識な高額(ハヤブサ新品はショップ価格12万円ほど)になってますが、「あぁ、実際はこういう品物なのね」という事で。

■懐かしポイント
前年のライディーンからの流れで、当時結構観ていた筈なんですが、裏番組が「宇宙鉄人キョーダイン」だったので週によって行ったり来たりで全話は見てなかったように思います。
そのせいか、V3関連の話はあまり記憶に無く、V4関連の話はよく覚えてたり。ただ当時のポピニカは今でも残骸が手元にあったりします。

(余談)
“流れ星の竜”のマシンの、クイックコーナーリングホイール動作レバーの箱には「CCH」と書いてあります「QCW」だと思うんだけどなぁ
【ヤマト:ゼッケン5】
チーム最年長の元ゼロ戦乗りが乗る。

一見割と普通の車だが、実はカウル先端にドリルを内蔵し、地中走行可能である。
専属ドライバーがほとんど整備士としての参加なのでレース出場はほとんど無く、出走しても完走したことは無い

でっかいエアボックスがリジェJS5みたい。(めが)
【カミカゼ:ゼッケン4】
チーム最年少ドライバーで、出場回数は特に後半で多い。
ハヤブサが出場しなかったレースでは2位で表彰台に上っていた。

車体前後にあるローターで浮上・滑空でき、敵に弾き飛ばされたりした際にダメージを受けずに復帰したり大きな路面ギャップを飛び超えることが出来るが、空中では直進のみで操舵不能になり、また吹き付ける風で周辺の他車を横転させる危険がある。
一度、「敵」でないドライバーの車を横転させて重傷を負わせ、トラウマでジャンプできなくなった。

毎回、ジャンプ機能を使用した後程なくリタイアするジンクスが有る様に思う。
ほとんどハヤブサの引き立て役であったが、一度優勝あり
【ハヤブサ:ゼッケン1】
キャバリーエンジン換装により、車体特性を変更できる主役マシン。
出場すると、ほぼ毎回1位ゴールする。

V1:
高速コース用。トルクはやや細いが高回転域まで回り、逆噴射による急制動機構が有る。
初期の基本エンジン

V2:
オフロード用。トルクは太いが高回転域の伸びはない。
最大噴射とボディ後部のウィング展張により滑空飛行が可能となり大きなギャップを超える事が出来る。初期の話数で2回使用したレア仕様。
V3:
V1とV2の長所を合成した高トルク高回転型。
本来、最初からハヤブサに搭載するはずだったエンジンだが、開発時の爆発事故で開発者兼テストドライバーの隼正義(主人公の父)が死亡し、お蔵入りとなっていた。
上記のV1とV2は、このV3のダウングレードともいえる。13000回転付近に不調域があり、黒煙と赤い炎が噴射口から吹き出すが、その状態でアクセルを戻すと爆発してしまう。
逆にここからさらに回転を上げると特徴的なエメラルド色の炎を噴射し一気に動作が安定する。おそらく実験時の事故の際もエンジン自体は既に完成に達していたと思われる。
後半の標準仕様であるが、コースによってはV1も継続して使用される。原作漫画ではここまでしか登場しない。
V4:
高速テクニカルコース用。ライバル“流れ星の竜”のマシン・X-1号の“クイックコーナーリングホイール”に惨敗したハヤブサの新装備で、左右のエンジン各2台がステアリングに連動して逆噴射し、強制的に車体の方向を捻じ曲げる。そのため作動には「急コーナーの入り口でアクセルを全開にする」という恐怖と戦わねばならない。
ポピニカ付属の各エンジンは当時のおもちゃとしてはどれも比較的再現度が高かったのですが、V4だけは劇中と全く異なる4本が水平一列の配置でした。

※個人的には、車体の向きだけ変わればコーナー抜けられるモンなのか?という疑問が付きまといますが…横に向いたまま、滑ってまっすぐフッ飛んでくんじゃないか?(笑)
旋回性はあがるので、向きを変えた後「絶妙に」エンジンバランスをコントロールすればなんとか・・・ならんわ!(めが)

2011年末〆切の「懐コン9」エントリー用に製作したマシンハヤブサに、残りの4台を追加製作してチーム5台を揃えてみました。
2011年は「はやぶさ」がらみの話題が多い年でした。惑星間探査機の映画化やら新幹線やら。
時事ネタということでコイツをチョイスしました。

こちらもまたジャンク再生です。手持ちのジャンク部品と、少し前にオークションで落札した、やはりジャンク部品とのニコイチによる再生です。
元々所有していたジャンク品(ハヤブサ&ムツ)はかなり部品の不足・欠損が多く、古いおぼろげな記憶とネット上での画像などから再現した、自作部品をはめ込んでそれっぽくしていました。

先日、たまたまオークションでチーム5台分のジャンクセットを見つけ入札したところ、意外にも安価ですんなり落札できました。
新品キット(特にハヤブサの)なぞ、このところ¥4〜5万にも相場が高騰していますので、殆ど冷やかし入札だったのですが・・・
もっとも、落札したものもまたジャンク品という事で各部に欠損は有りたのですが、元から手持ちのジャンク部品の欠損箇所と見事に補完し合う感じで、結果、完全に部品が揃ってしまいました。
箱や説明書はないですが、無事再生可能な状況となりましたので着手しました。


ハヤブサは、当初の予定では完全に無改造で作るつもりでしたが、我慢できずに上記透明部品を加工したのをきっかけに、『せっかくなら付属していないV2〜V4のエンジンも揃えたいよね?』と思い、スクラッチで追加する事にしました。

ところが、この為の資料集めが実は鬼門で、現状でマシンハヤブサの映像ソフトは有料ウェブ配信かDVD−BOX位しか出回っておらず、レンタルにも有りません。手持ちのポピニカやらキャラウィールやらでは、元々の形状を推測する程度にしか役立たず、ネット上にも意外と画像が無く、今時ムック本の類など入手できもせず。

キットの部品点数はさほど多くなく、もともと接着不要キットですのでパチ組みは楽です。
ただ、クリアパーツが無く、ハヤブサだけは透明部品を作成して置換し、ヘッドライト内部もそれっぽいつくりにしました。

残り4台はホビーショー向けに4台まとめて1週間で作ったのでクリアパーツ化はしていませんが、『なんかこれでもいいかな?』とか思いますね。

ですが、当時の印刷技術の低さか?前輪部上面に来るゼッケン部分(本来は続く赤線と1枚もの)で赤線がモロに黄色部分に食い込んでおり、また元々のフィルムの厚さが大きいのでオリジナルシールの貼りなおしでは非常に汚くなりました。
この部分だけデカールを自作しましたが、どうも少しフォントが違っている気がします。

寒さのせいか、塗装の乾燥が非常に遅く、懐コン納期優先という事でクリアかけは省略です。ホビーショーまでにどうにかしたいと思ってたのですが、結局そのままです。


V5:
V1〜4の全てのエンジンの特性を組み合わせた最終Ver. 。
もっとも、V3については上記のとおりなので実質はV3と4の合成と言ってもよい。
アクセルを全開にすると平らな路面上でも一瞬離陸・宙返りができる。最終回のみ使用。

塗装・マーキングについて。
ハヤブサは劇中指定色で塗装して、ジャンクから慎重に剥がして保管しておいたステッカーを、余白だけ切って貼りなおしただけで、特にひねりは有りません。

せいぜい、初期仕様の2種、特にオフロード用のV2はキツ目に墨入れしてV5はピカピカにした程度でしょうか。
エンジン換装は、本当は車体後半の中身ごとユニット化されてて上のエンジンポッドだけの交換ではないです(ポピニカのほうがイメージに近い)が、それをやっちゃうとゼンマイを載せられないのと、元キットの構成を極力残す意図で、敢えてポッド部分のみの換装に。

ハヤブサのコクピットは、シートがなんだか革張りソファーみたいな感じで、座面の形もヘンなものだったので交換したのですが、ジャンク箱からほぼ同じサイズのシートを探して、フィットしたのが1/72トムキャットのものだったという・・・当然パイロット人形もそうなりましたので、本作品は設定からの逆算では1/37、人間との比率では1/72となります。(巨大…ほとんどゲットマシン級ですね)

【ガンテツ:ゼッケン3】
チームの実質的bQマシンでほぼ毎回出場し、ハヤブサとのワンツーフィニッシュも有り、ハヤブサが出場しなかったレースでは優勝していた。

前輪1・後輪4という変則構成の5輪車で、頑丈なため少々の落石では破損せず、少しの障害物は粉砕直進する。
溶岩の上や川底でも短時間なら走行可能。
オイルなどによる目潰しを喰らっても外部カメラでレースを継続できる。後に片輪走行もマスターするが、前輪は完全に浮いていた(笑)

【ムツ:ゼッケン2】
後輪直列ダブルの6輪車。
基本構成はもっともハヤブサに近いように見える。

設定では水上水中走行に特化しているらしいがその能力を発揮できるシーンなし。
出場回数は少なく、出走しても大抵はレース序盤でハヤブサより先行し敵の罠や攻撃を先に受けてリタイアする役回りだったが、ハヤブサが出場しなかったレースでは3位で表彰台に上っていた
残り4台も塗装は同様に進めたのですが、ステッカーの劣化が思った以上に厳しく、再使用に耐えられない状態だったのでスキャンして修復し自作デカールに変更しました。

ただし追加の4台は一応ちゃんとクリア掛けてます
(だってクリア掛けないと表面荒れすぎだったんだもん)



ハンドルはキットの円形ハンドルでもよかったのですが、エンジンが全種揃ったので、V4以降の後期型コクピット(大型ジェット機風操縦桿の中央にモニターがある)にしました。

原作コミックではキーボード操作(但しピアノの鍵盤)で操縦してた事もあるようですけど…

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【モデル解説】
使用キット:バンダイ マシンハヤブサ・ムツ・ガンテツ・カミカゼ・ヤマト
■番組について
  1976年4月から同年9月までNET(現:テレビ朝日)系列で放映された。全21話。
 前番組は「勇者ライディーン」で、続編の「続・ライディーン(仮)」の企画が流れたために急遽制作されたとされる。
 「ワイルド7」で有名な望月三起也原作・キャラデザで、同氏によるコミック版も存在する。

■キット概要
74年製の当時モノです。どれもギミックは特に無いですが、ハヤブサはV1、V5エンジンに換装できます。ハヤブサの完成時全長約15.5cm、全幅約12.3cm。バンダイ製品なのでおそらく現在も金型は保管されているとは思いますが、まぁ再販はないでしょう・・・
全キット共通の基本仕様は、ゼンマイ走行・共通成型のゴムタイヤ・接着不要・クリアパーツなし・ビニールステッカーというもので、バンダイプラモの現在にまで至る基本フォーマットはこの時点でほぼ出来上がっている感じです。


作者:へてかるぴ



そんな折、やはりネット上で「スペイン辺りでは番組が大人気」という情報を見つけ、現地での放映タイトル『FALCO IL SUPERBOLIDE』で検索すると、なんと全話が、某超大手動画サイトに(笑)・・・まぁ、あまり褒められた話じゃないんですが、この際は助かりました
これによって各エンジンのディテールもリサーチができ、元キットのエンジンのタービンナセルを複製してそれを芯にでっち上げました。

なお、V3は将来的にグリーンLEDを仕込めるようボディを空洞構造にしていますが、今回は納期優先で発光はオミットです。(たぶん一生このままだろうなぁ)


マシンハヤブサ