ホエールでかっ！
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【モデル解説】
使用キット：スカイホエール（バンダイ）ノンスケール(約1/250)
『コンドル1号』、『スーパースワロー』に続き、その翌年の「懐コン６」用に作った作品です。

■登場作品概要
番組名：『ウルトラマンＴ（タロウ）
放送時期その他は『コンドル1号』、『スーパースワロー』のコメントをご参照ください。
ＺＡＴといえば、「脱出」のほかにも奇想天外な作戦をマジ実行するチーム、という特徴がありますが、その作戦実行の基幹となるのが本機です。
とりあえず「タロウ」30話を観ていただけば、スカイホエールのビームで改造ベロクロンを殆ど一方的に瞬殺＆改造ベムスターにとどめを刺す（これはホエールの攻撃じゃないですが）など、ＺＡＴの「本当の攻撃力」の高さを垣間見る事が出来ます。

作者：へてかるぴ
（後付けオフィシャル）

“異常なセンス”とも評されるＺＡＴメカ群の中では割と普通な、通常の航空機と似たコンポーネント配置の本機ではあるが、外観上、主推進器に相当するものが見当たらない。

ホバリングの際も噴射など行うことなくただ静かに空中に停止して、そのまま怪獣の牙をクレーンで引っこ抜くことが出来るなど、他のZAT機同様に、この機体もまた異星技術を広範囲に援用している事は間違いなさそうだ。

（脳内設定）
おそらくソヴィエト連邦製だと思います。いやなんとなく。
■キット概要

バンダイマスコミシリーズ№67、当時モノです。(まぁ、これもまた再販されるはずも無いですが)
素組み完成時の全長約22cm、全幅約22cm。ゼンマイで走行し、ミサイルギミックがあります。（今回はオミットしました）。

入手ルートはヤフオクですが、箱に少し汚れが有ったせいか、非常に安く入手できました。
私の場合、作るのが目的ですので、何の支障もありません。
（あまり出物がないらしく、つい先日は万円超えでしたが…）
コンドル＆スワロー同様、ゼンマイが自然劣化で使い物にならなくなっており、今回もまたディスプレイ仕様にする事にしました。(やはり樹脂製ギアの部分が砕けてました)

製品は、他のZATメカ同様に機体の赤い部分と青い部分はすべて別部品となっており、塗装しなくても組み立てた時点でほぼ劇中と同じ色分けが完了しています。

中でも徹底していたのが下段の水平尾翼で、赤い薄板をベースに、その裏表に青の薄板を貼りこんで色分けにしています。ここまでくると、もはや「意地になっている」としか思えません(笑)

（ウルトラマンタロウ)
実は、本機の最大の特徴は、「胴体下部のハッチ」にある。
機内の薬品合成装置で製造する各種薬剤の散布作戦や、ワイヤーからの高電圧作戦、大型クレーンによる吊り下げなどは、前線にて立案・即実行が可能で、機内装備だけで即応できない場合でも、基地にて搭載するオプションに殆ど制限はみられない（コショウ、特大鉄球、ウルトラブレスレットと同威力の大型回転ノコギリetc）
■機体設定

（オフィシャル）
「宇宙科学警備隊」ＺＡＴ(Zariba of All Territory)が使用する多目的大型機。
最高速度マッハ3.3　全長60m　全幅54m　重量50ｔ　定員6名。
主に空中指揮と特殊作戦の遂行に使用される。
ウルトラマンの身長より大きな機体の下部に、吊り下げ型の大型ミサイルランチャー（詳細不明だがコンドル・スワローのものより大型）を2基持ち、機首に改造超獣レベルなら一撃で撃破する強力なビーム砲を持つ。
揚力が高く大重量のものを吊り下げられ、安定性に優れている反面、運動性は劣る。
単独大気圏離脱能力の有無は不明。


最後に、下部ハッチには本キット純正のゼンマイ走行ユニットを若干手直しした物もセット出来ます。
走らせるとぶつかって機首が折れるのが明白なので、ウルトラダイナマイト並みの禁じ手であります。
■懐かしポイント
当時、大型機はなんか鈍重な気がして小型の戦闘機類のほうが好きだったのですが、最近になって多少大人になってくると、
コイツこそがまさにZAT戦力の中核であったことが判ります。以前の2機と、どうしてもそろえたくなってきました。


今回、まず大きく手を入れたのは胴体の延長です。
仮組みの際にどうも寸詰まりの気がしたので長さを測ってみると、設定上の比率よりなんと実寸にして約2センチも短いではないですか。仕方が無いので胴体半ばで真っ二つに切断して延長し、同時に機首と両翼のとんがった部分もかなり伸ばして設定上の前後比率に合わせました。
次に手を入れたのは多目的ハッチ部分です。
本来ゼンマイボックスがはまり込む部位がお誂え向きにちょうど良い大きさで四角の段落としになってますので、追加オプションを作成しました。

これは、ウルトラマンタロウ29話『ベムスター復活！タロウ絶体絶命』にて使用されたもので、新マンのウルトラブレスレットと同等の威力をもつとされる、回転ノコギリユニットです。
残念ながらヤプールによって大幅に改造・強化され、超獣化したベムスターには効果なく、ノコギリの方が破損すると言う始末に終わりました。
とはいえ、ZATはウルトラブレスレットの能力コピーのみならず、セブンが新マンに渡した際の映像までも入手しており、その情報収集・解析能力は実に驚異的と言えましょう。

※なお、ベムスターは他のウルトラシリーズでも何度も登場しているが、どれも、ほぼ初代ベムスターと同スペックなのに対し、「タロウ」登場時のものだけは、実に約2倍もの大きさを持つ大型個体（改造による超獣化済み？）であることは特記せねばなるまい。(死んだ魚のような目しとるけどな（めが）)


スカイホエール