リアまわり。
サイドポッドがごっそり無くなりラジエター用に必要最小限しかありません。リアの荷重を増やす目的もあったようです。
リアウィングも大型化してます。
この2台でタイレルチーム最後の2勝をあげています。
速いクルマは美しい・・・ですか?(私は好きだけどね)
フロントまわり。
フロントのダウンフォースが必要になったため1枚ものの大型フロントウィングがつきました。(81年の付き方とは異なる)
リアウィングも小さいので、ボディ(サイドポッド)で十分なダウンフォースが得られていたということでしょうね。

サイドポンツーンの形状も非常にシンプルです。前年までに流行したリアタイヤ前の跳ね上げフェアリングも011には付けられませんでした。

スポンサーロゴはほとんど(実質ゼロ)無いので、ブルー一色のカラーリングがとてもタイレルらしいです。
ボディの青はタミヤスプレーのブルーです。本当はモデラーズのブルーが欲しかったのですがもう絶版なので。
タミヤのブルーは少し鮮やかな感じがします。(P34の青そのものなんでしょうが)
左が83年、右が82年バージョン。
キットメーカーが違うので結構ラインが違いますが、ウィングカー禁止による豪快な改造ぐあいがわかります。
83年型はベネトンがついているのでなんか景気よさそうに見えちゃう。
「82年と83年の011を比べよう」
非常にウィングカーらしく見えるアングルから。
クリアはグンゼのスーパークリア(缶スプレー)を使いました。
フロントのドライバーの位置が現代の常識から考えると怖いくらい前方にあります。

タイヤはキット付属のものですが、真ん中のパーティングラインが消えきっていないですね。
でも先日のTV中継で気がついたのですが、ピレリタイヤの新品はセンター部にパーティングラインがあるように見えましたのでOKか?(笑)

側面。サイドポンツーンの「タイレル」がもう貧乏臭くて最高です。(笑)
ドライバーの後頭部からテールエンドに向けてのカウルラインがなだらかになっています。

まさに「サツマイモ」
011は81年には普通に左右にシンプルな1枚構造のウィングがついてました。希に大型の1枚ウィングを使用したこともありました。(フェラーリの312Tシリーズみたいな)
82年になるとサイドウィングの効率がよくなったためフロントウィングは付いていないことが多くなりました。
ついている場合もウィングというよりは整流板に近い役割だったかもしれません。

ノーズ先端の色はドライバー識別用のカラーです。
サスペンションアームはメタル製です。
ウィングカー全盛時代なので典型的なウィングカースタイルですが、ノーズは他に例を見ない幅広さです。「サツマイモ」と呼ばれていたとか。

このリアカウル付きは82年の2レースしか使用されなかったので写真も少なく、存在自体がほとんど知られてというか憶えられていないレアバージョンですが、とても流麗なラインになってカッチョいいです。
ドライバー直後に吸気用のNACAダクト、終端上面におそらくギアボックス(オイルクーラーかな)冷却用のNACAダクトがありますね。

ドライバーフィギュアはいつものタミヤからの流用です。
当然、M・アルボレートなのでヘルメットは筆書きで塗り分け。バイザーに赤ラインデカール貼って適当な大きさのCandyのロゴデカールを貼りました。



【実車解説】
011は81年用モデルとして開発されたが、デビューレースの第8戦イギリスGPの予選でクラッシュしてしまったため、実質的なデビューは第10戦ドイツGPとなった。このレースでE・チーバーは5位入賞をし011のポテンシャルの高さを示した。011の特徴は当時まだセンターモノコックの上にアッパーカウルを被せる様式だったF1で(おそらく)初めてセンターモノコックがボディ外殻を兼ねる構造を採用したことで、これは現代のF1では当たり前になっている構造であり、その先見性は特筆すべきものだったと言える。(カウルはフロント上面に被せるのみ)
011は翌82年もシーズンを通じて使用され、さまざまなモディファイを施されて戦い、冷却に厳しいコースではリアカウルを取り払ったり、逆に高速コースではリア上面をなだらかに覆うカウルが装着されるなどの対応で結果的に優勝1回をあげコンストラクターズ7位を獲得した。
翌83年もフラットボトム規定に合わせた改造を施され、新型012がデビューするまでを戦い、デトロイトGPでタイレル最後の優勝を飾るなどの成績を収めた。011は目立たないがタイレル史上有数の傑作車である。

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【モデル解説】
スタジオ27のレジンキットです。存在が非常にマイナーな82年のオーストリアGPとイタリアGPでのみ使用されたリアカウル付きバージョンです。
こんなニッチなバージョンをキット化するって商売になるのかなぁ。
82年の011だけで3バリエーションキット化されていることもからもわかるように、いわゆるノーマルな仕様からはリアカウルのパーツがついてデカールの面積が減った(笑)キット内容です。
エンジンも通常バージョン(リアカウルなし)では一部見えるので(おなじみの)DFVがパーツ化されています。
デカールでオーストリアGPとイタリアGPの選択ができるのですが、もちろん貧乏カラーのオーストリア一択です。(イタリアGPではボディがDENIMのスポンサーがついてダークグリーンになる)
制作はウィングカーなのでパーツ構成も少なく、非常に組みやすくて何の問題もありませんでした。リアカウルの合いが悪いように見えますが、実車の作りも荒くて(結構強引な改造なので)こんなもんでOKです。

作者:めが
タイレル011  (1982年)